プレートフィンチューブを用いた熱交換器

昨今の異常気象で注目された機器として、空調装置があります。熱帯夜における気温がこれまでに比べ相当に高いという状態が続いたことから、エアコンをつけたままで寝るということが推奨されています。このようなことにより、これまで以上に空調掃除の重要性が高まってきています。より効率的な空調装置というものが求められるようになってきたわけです。より省電力で効率の高い空調装置の開発が大切になりますが、空調装置はヒートポンプという仕組みを使い室内外の熱交換を行わせるものです。具体的に言うと、夏の暑い時には室内から熱を奪い室外に放出し室温を下げ、冬の寒い時には室外から熱を奪いその熱を室内に導入し室温を上げます。この室内外の熱移動を効率的に行わせるために取り付けられているのが熱交換器です。

熱交換器にもその規模や用途によっていくつかの構造がありますが、中でもプレートフィンチューブを用いたものがよく知られています。プレートフィンチューブを用いた熱交換器は、平行に並べられた複数の薄い板に開けられた穴に、熱交換のために室内外を通る冷媒が通る管を密着させたものです。外界との接触面積を大きくすることにより、効率的に熱交換を行わせることになります。家庭用のエアコンの室外機でも、この仕組みを見ることができます。このような構造をとることにより、効率的な熱交換が行えることになり、省電力で効率的な空調を行うことが可能となります。